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反日の母が変わった「512」、中国人の心を揺さぶった日本人たち

配信日時:2015年5月12日(火) 12時4分
反日の母が変わった「512」、中国人の心を揺さぶった日本人たち
画像ID  466492
2008年5月12日に発生した四川大地震は、7万人以上の命を奪った。華中師範大学の葉麗麗さんは、地震発生時の出来事と、自身の日本との関わりについてつづっている。写真は四川大地震。
2008年5月12日に四川省アバ・チベット族チャン族自治州●川県(●=さんずいに「文」)で発生した地震は、7万人以上の命を奪った。毎年、この日が近づくと、中国のメディアやネットでは関連のニュースや情報が出回る。犠牲となった人々への哀悼に混ざり、地震発生後に援助の手を差し伸べた各国に対する感謝の気持ちも伝えられる。華中師範大学の葉麗麗さんは、地震発生時の出来事と、自身の日本との関わりについて次のようにつづっている。

「日本の救援隊が中国に入ったよ」と私は故郷の母に電話をかけた。先日、中国四川省でマグニチュード8.0の強い地震が発生し、多くの人々が犠牲となった。自然は無情だったが、人間には愛がある。他の国々は同情の気持ちを中国に表し、いくつかの国は救援隊の提供を表明した。しかし、中国政府は即座には同意しなかった。

「ね、知ってる?日本の救援隊は最も早く中国の許可を得たのよ」と私が言うと、「そう。私も新聞を見たわ。早く被災地に着いて、一人でも多く助けてほしいわ」と母は言った。実は、母は日本のことがあまり好きではない。それで大学入学前、私は母とひどくけんかをした。私はどうしても日本語を専門として選びたかったが、母はそれに強く反対した。中国と日本の間には歴史上に複雑な問題があるからだ。

だが、私も「これが自分の夢」と言って、一歩も引かなかった。そして日本語学部に入った。日本語を勉強し始めてから、私はいつも母に日中両国の積極的な交流活動を伝えた。母にもっと日本のことを理解してほしい。日本への態度を変えてほしい、との願いがあるからである。数日後、今度は母から電話がきた。

「日本の救援隊が帰国したそうよ。帰国した隊員の中には救出できなかったことに責任を感じている人もいるって。他国の人のためにもちゃんと責任を感じたなんて、立派な人たちだね」と母は言った。「最近、日中間の交流活動が盛んになっているね。災害の後も、日本から友愛の手を伸ばしてくれた。私は日本に対する印象がだんだん変わってきた」と母が続ける。

実は、母だけではなく、中国のごく普通の庶民は、直接に外国人と接触する機会はほとんどない。相手の国のことをどのように考えるのかは、マスコミなどの報道を通じてしか情報を得ることができない。今度の災害で日本は中国に強い同情を表し、救援隊を中国の被災地に派遣した。救える命を一人でも多く救いたいと一生懸命作業した。このような日本人の姿が報じられ、中国の人々に忘れがたい印象を残した。彼らの行動は、中国人の心を揺さぶって、賛辞がわいた。

両国民は四川大地震での心の交流を忘れずに、一緒に互恵WIN WINの関係を築いていくべきである。そうすれば、中日間にはきっと明るい未来が待っている。私はまた母に電話をかけた。「母さん、私の夢を話しておくね。前はぜんぜん聞いてくれなかったから」「何?」「日中のお互いの発展のために自分の力を尽くしたい!」。母は一瞬沈黙の後、「では、ちゃんと頑張りなさいね。私も応援するよ」と言った。母の優しい笑顔を頭の中で思い浮かべながら、私も笑った。(編集/北田

※本文は、第四回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「私の知っている日本人」(段躍中編、日本僑報社、2008年)より、葉麗麗さん(華中師範大学)の作品「母の態度の変化から考える中日WINWIN関係」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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  • アメポ***** | (2017/05/21 10:39)

    >>両国民は四川大地震での心の交流を忘れずに、一緒に互恵WIN WINの関係を築いていくべきである。 こういうのは、両国政府抜きで、民間だけでやる方がいいだろうね。出来れば大企業も絡まない方がいい。国家間の利益が絡むと、厄介な状況になりかねないから。
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