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いとこが大嫌いだった「ゴマだれ」、日中関係を輝く未来へ導く鍵―中国人女性

配信日時:2015年5月6日(水) 13時35分
いとこが大嫌いだった「ゴマだれ」、日中関係を輝く未来へ導く鍵―中国人女性
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日中の関係改善には何が必要なのか。大連東軟情報学院の周夢雪さんは、「知る」と「知ってもらう」努力の必要性を訴えている。写真は涼皮。
インドネシアのジャカルタで開かれたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)で、安倍首相と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が首脳会談を行い、日中の関係改善に世界中が注目した。互いを「近くて遠い国」と認識する両国。関係改善には何が必要なのか。大連東軟情報学院の周夢雪さんは、自身の考えを次のようにつづっている。

私が日本語を勉強しようと思ったきっかけの一つは、いとこの奈々です。奈々はおばさんの娘で、日本生まれの日本育ち、日中のハーフです。子どもの頃は、よくおばさんに連れられて、中国へ帰ってきましたが、言葉が通じないのでいつも後ろに隠れていました。中国に帰ってきた奈々はいつも不機嫌そうでした。

そんな奈々と少しでも話をしようと思って、私は日本のアニメや漫画に注目するようになり、そこから私と日本語の関わりが始まりました。奈々は小学生の時、中国人であるせいでいじめられていました。それで、中国へ帰るのを拒むようになり、中国に関わるもの全てを拒否していたのです。しかし、大学受験を終えて中国へ帰ってきた奈々は、びっくりするほど変わっていました。

奈々は友達を連れてきました。華奢だけど活発な日本人の女の子です。私はガイド役を引き受け、彼女たちを町で一番にぎやかな歩行者天国に連れて行きました。そこではかわいいアクセサリーや独特な風味の軽食が売られています。彼女たちは好きな小物を選ぶなどして、とてもはしゃいでいました。

私は大好物の焼イカと涼皮(※米粉や小麦でつくられた麺)を奈々たちに紹介しました。奈々は中国風の調味料が苦手で、特に中国風のゴマだれとにんにくが大嫌いです。涼皮にはどちらも入っているので、私は奈々に「食べてみる?」と聞いてみました。すると、なんと奈々が、「中国のゴマだれはおいしいよ、食べてみて」と、日本人の友達に勧めているではありませんか。私は、「えっ!?」と、思いました。私が「どうして食べられるようになったの?」と聞くと、奈々はこう答えました。「本当は食べられないんじゃなくて、食べなかっただけなの」。

私たちもそうではないでしょうか。確かに日中両国の間にはいろいろな問題があって、壁があります。しかし、一番の問題は、その壁を言い訳に、理解しようとも、してもらおうともしない私たち自身の態度です。奈々がもし、この努力をしなかったなら、ゴマだれの味を知ることも、友達に本当の中国を知ってもらうこともなかったでしょう。

不安定な国際環境の中、日中関係は常に新たな挑戦を受けています。そこで必要とされるのが、まず自分から変わろうとする心掛けだと私は思います。この「知る」と「知ってもらう」努力が日中関係を輝く未来へ導く鍵なのです。(編集/北田)

※本文は、第八回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?」(段躍中編、日本僑報社、2012年)より、周夢雪さん(大連東軟情報学院)の作品「中日友好について私が思うこと」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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