四川大地震を体験した中国人女性がつづった、「日本頑張れ」の思い

配信日時:2015年3月14日(土) 21時34分
四川大地震を体験した中国人女性がつづった、「日本頑張れ」の思い
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震災当時、日本だけでなく、世界中の人がその被害の状況に言葉を失った。自らも2008年に起きた四川大地震を体験した上海海洋大学の楊恒悦さんは、被災した日本人への思いをつづった。写真は四川大地震。
東日本大震災から4年が経った2015年3月11日、テレビ番組やメディアでは例年通り特集が組まれ、関連の追悼行事も行われた。震災当時、日本だけでなく、世界中の人がその被害の状況に言葉を失った。自らも2008年に起きた四川大地震を体験した上海海洋大学の楊恒悦さんは、被災した日本人への思いをつづった。

私はその日を永遠に忘れられない。2008年5月12日、普段と変わらない普通の月曜日だった。午前、全てはいつものように過ぎていた。昼ご飯はいつものように知り合いの顔さんと食べた。そしていつものように昼寝をした。午後2時20分、目覚まし時計で目覚めた。その音もいつものように嫌だった。窓の外では、晴れていた空が雲で覆われていた。その8分後に、ここでどんな残酷なことが起きるのか、誰も知らなかった。

2011年の3月11日午後、私はインターネットをしている時、日本で地震が起こったというニュースを見た。日本では、地震は普通なことではないかと思った。間もなく、この地震について、凄まじい勢いで報道された。これは大変なことが起きたに違いないと私は思った。インターネットで震災現場からの写真を見て、私は大きなショックを受けた。3年前(2008年)の画面が映画のように脳裏に浮かんできた。

当時、私は一人でアパートの7階から逃げた。壁は目の前でバリバリと裂け、アパートの階段も、手すりも、壁も大きな力を受けて曲がってきた。人間は危険を前にする時、自分の極限まで必死にもがく。その時はただ、生きたいという欲望だけだった。

私は東日本大震災の写真を見続けた。倒れた家屋、海の巨大な渦に巻き込まれている汽船、津波に襲われた村、燃え盛る炎に包まれる工場・人間。科学技術がこんなに発達している日本でさえ、自然災害の前には手の施しようがない。一枚の写真を見た時、私は思わず涙ぐんだ。それは「地震後家族を探している女の子」とタイトルが付いてる写真だった。その女の子は手に携帯を握り、頬には一粒の涙がかかり、不安でいっぱいの目をしていた。

私が被災した当時は、父にも母にも全然連絡できなかった。学校に避難した私は、突然、後ろから何より親しい声を聞いた。母だった。私は母に飛びついた。何も言えずに私たちはただきゅっと抱きしめ合った。母は「よかった。あなたはもう死んだと思った」と言った。私のために泣いている母を初めて見た。幸い家族のみんなは全員見つかったが、私がどうしても信じられなかったのは、昼休みに会ったばかりの顔さんとの永遠の別れだった。

命がどんなに脆いものなのか、貴重なものなのか初めて気が付いた。私は一晩中、何度も驚いて目が覚めた。しかし、側に横になっていた母は「心配しないで、パパとママがいるよ。どんな危険があっても、私たちは必ずあなたを守るから」と言ってくれた。これは世の中で一番大きな愛情ではないか。そして、全世界の人々が助けてくれて、やっと耐え難い日々を過ごしてきた。

自然災害は情け容赦がないけど、人間には最も真実で、最も美しい心がある。自然の力には抗えないけど、人々の力を集めれば、どんな困難でも打ち勝てるはず。日本、頑張れ。自然災害を前にして国境はない。人種はない。日本、頑張れ。私は心から、日本のことを祈っている。(編集/北田

※本文は、第七回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「甦る日本!今こそ示す日本の底力」(段躍中編、日本僑報社、2011年)より、楊恒悦さん(上海海洋大学)の作品「頑張れ日本」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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  • Kor***** | (2015/04/26 11:10)

    ありがとうございます。 地震で倒壊した建物は稀でしたが、津波にやられてしまいました。 現在はほとんどの方が自立していますし、海岸線の復旧も進んでいます。 首長や市民の意見集約により進捗に差はありますが、復興は急ピッチに進んでいます。 ぜひ東北(福島県、宮城県、岩手県、青森県)に旅行に来てください。 自然が多く空気のきれいなところです。 福島県の被災原発の影響のある地域は立ち入りが制限されていますが、除染も進み禁止区域以外は安心ですよ。 なお、日本では農産物、魚介類の食品全てが放射線の検査をしています。汚染されたものは廃棄処分されていますので、安心してください。
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